逆さまのケチャップでも有名ですが、バフェット銘柄のクラフトハインツ(KHC)が2018年の第4四半期決算を発表し、最悪の結果でした。
1株純利益(EPS)は0.94$の予想に対して、0.84$という結果でした。
また、四半期配当は0.625ドルから0.4ドルの37%もの大幅減配です。
株価は、27.4%もの大幅下落です。
同社は、バフェット銘柄としても有名でしたが、バフェットが投資しているからと安易に投資していはいけない代表例となってしまいました。
バフェット銘柄でも安心できない
バフェット銘柄はどこか安心感もあったかと思います。
2018年12月末現在、バークシャーが保有する上位10銘柄は次のようになっています。
- Apple 保有比率21.51%
- バンク・オブ・アメリカ 12.06%
- ウェルズ・ファーゴ 10.74%
- コカ・コーラ 10.35%
- アメリカン・エキスプレス 7.89%
- クラフト・ハインツ 7.66%
- USバンコープ 3.23%
- JPモルガン・チェース 2.67%
- バンク・オブ・ニューヨーク・メロン 2.08%
- ムーディーズ 1.89%
バークシャーが保有する銘柄のなかでも、上位6位の銘柄です。
2018年第四半期決算を発表後、時間外で19%下落、市場が開くと27.4%もの大幅下落。
また、会計慣行について証券取引委員会(SEC)の調査を受けることを発表したことも拍車をかけています。
粉飾の疑いがもたれています。
巨額の1.5兆円の減損を計上
クラフト・ハインツは、「クラフト」と「オスカーマイヤー」の商標を含む一部無形資産の減損処理費用として150億ドルもの巨額の減損を計上しています。
営業利益についても、第4四半期は140億ドル、通期で101億ドルの営業赤字となっています。
純利益についても、同様に赤字となり、最終赤字となっています。
これだけブランド力のある会社ですので、驚きです。
兆候はキャッシュフロー計算書にあった
兆候はは、現金の動きを見るキャッシュフローにありました。
2017年期は、営業利益率25%超えと高い利益率を誇っていたのに、営業キャッシュフローはかなり落ち込んでいました。
営業キャッシュフローと売上高で見る、「営業キャッシュフロー・マージン」は2017年期で急落しています。
しかも、四半期別に見ると第一四半期、第三四半期と営業キャッシュフローは赤字でした。
2018年も第二四半期で営業キャッシュフローがマイナスとなっています。
自分で判断することを大切にしたい
バフェット銘柄と安心して保有できるイメージを持っていました。
私は、クラフト・ハインツには投資をしていませんし、バフェット銘柄は保有していません。
Appleを保有していましたが、バークシャーが買い増ししていくのにつれ安心感を覚えていましたが、売却しています。
こうした感情は、投資家であれば誰しも持っていたかもしれません。
クラフト・ハインツから学べるのは、四半期ごとにきちんと決算を確認することです。
そうすれば、クラフト・ハインツの異変に気付け、判断ができたかもしれません。
結果論ですが、改めて、決算を自らの目で確認することが大切だと思いました。
ではでは。
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