リース会社は、連続増配株が多いですが、そのなかでも安定配当株として魅力的な興銀リース(8425)の紹介です。
みずほ系のリース会社で、不動産や旺盛の需要のある航空機リースに強みを持っています。
航空機など海外の高収益リース事業を開拓するため、みずほFGと丸紅はそれぞれ系列のリース事業を強化しています。
みずほFGは興銀リースへの出資を3.81%から20%程度に引き上げ予定(約数百億円の出資)。
興銀リースが丸紅系列のエムジーリースに出資する予定です(2019年3月末完了予定)。
みずほフィナンシャルグループ(FG)と丸紅は26日、リース事業の連携に向けた互いの系列会社の資本提携を発表した。みずほは系列の興銀リースに追加出資して持ち分法適用会社とし、丸紅も約5%を出資。6月をめどに社名を「みずほリース」に変更する。
引用:2019年2月26日日本経済新聞
興銀リースは、みずほリースに変わりそうですね。
収益の安定しているリース会社は、安定配当株に加えて、株主優待も魅力です。
興銀リースは業界8位のリース会社
興銀リースは、2018年3月期で売上高約4,000億円と業界8位の規模。
丸紅子会社のエムジーリースは385億円と単純合算では、4,400億円規模のリース会社となりますね。業界7位は芙蓉総合リースは、売上高5900億円ほどありますので、まだ遠いです。
興銀リースは、安定配当株と良好な財務基盤があるため、投資をしたい銘柄のひとつ。
興銀リースの配当金・配当性向推移
リーマンショック、東日本大震災と大きなショックの際にも、配当金を増やし続けてきた興銀リース。
配当性向も20%程度で推移しており、十分な配当余力を有しています。
配当性向が高すぎると、減配リスクがちらついてきますが、その点、興銀リースは今後も増配傾向で推移すると思われます。
国内有数の増配株であり、17期連続増配を予定しています(2019年3月期)。
興銀リースの増配率
興銀リースの増配率推移です。
安定して増配しているため、保有しているだけで毎年配当金を増やしてくれます。
まさにこれは株主としては理想的です。
私も高配当・増配株に拘って投資しています。
特に、連続増配株は、毎年配当金が増える魅力もあるため、投資のモチベーションになります。
株価の上げ下げは読めませんが、配当金はある程度予測できるため、インカム重視の投資です。インカム重視の魅力は、安定したキャッシュフローを作れることです。
興銀リースの配当利回り推移
興銀リースは、毎年増配をしていますが、配当利回りは3%弱で推移しています。
高配当株ではありませんが、安定配当株です。
減配すると株価も下落することが多いので、高すぎる利回りよりも、増配株のほうが安定した配当金を得る目的であれば魅力的です。
興銀リースの営業費用売上倍率
「99%勝てる株が見つかる本」(かんき出版)という配当再投資の本を読み、とても感銘を受けました。
そのなかでは、売上-営業利益=営業費用とみなし、売上÷営業費用=営業費用売上倍率を最も重視する指標としています。
「営業費用売上比率」が高いということは、「費用1円あたりの売上も高い」ということなので、儲かる商品であることを意味する。
1.15以上が望ましいとされていますが、高いほど良いです。
1円のコストがかかったものを1.15円で売っているということを意味します。
興銀リースは直近では1.06となっています。
営業費用売上比率はいつもプラスです。単位費用あたりの企業の提供するサービスや商品の平均的な価格と見なすことができます。
営業費用はいつもプラスです。よって時系列データとしての分析対象になります。これは企業の供給の量を表す数量データとして便利な数字なのです。
引用:「99%勝てる株が見つかる本」
営業費用売上比率は、時系列比較に値する分析指標なのです。
興銀リースの営業利益率
営業費用売上比率を見ていくのが最適ですが、馴染みのある営業利益率も見ておきましょう。
営業利益率は安定して5%程度で推移しています。
興銀リースの自己資本
私は自己資本の推移も重視しています。
きちんと収益を上げているのであれば、自己資本は増えていくからです。
自己資本が増えていけば、配当余力を生みますので、増配余力があることを意味しますね。
興銀リースの株主優待
リース会社は、優待を実施している会社も多いです。
また、長く保有すると優待利回りがアップするのも魅力です。
3月末権利確定日に株主であれば、3000円相当の図書カードがもらえます。
また、2年以上株主として継続保有することで、4000円相当と優待利回りがアップしてくれますので、配当金と合わせてお得な株ですね。
興銀リースの将来配当利回り
「1%の人が知っている99%勝てる株が見つかる本」(かんき出版)では、具体的にわずか20分でできる財務分析を示してくれます。
それに基づいて計算してみました。
7年後の配当予想金額は8,280百万円となり、将来の配当利回りは7.16%になります。
投資元本は、配当再投資により3倍に増えますので、株価が66%下落してもトータルリターンでは負けない投資となります。
多段階配当モデル
- 7年後の配当利回り 7.16%
- 7年後の上値目途 3.00倍(株価が66%下落してもトータルリターンで勝ち)
このため、『買い』判断としています。
リコーリースや三菱UFJリースも同様に分析しましたが、興銀リースのほうが将来のパフォーマンスは良い結果です。
株主優待もあるので、保有したい銘柄です。
3月期決算企業です。
ではでは。
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