日本たばこ産業(2914)は、国内株のなかで最強の部類に入る高配当・連続増配株です。
2018年期の増配が実施されれば、15年連続増配となります。
株価下落で含み損を抱えていますが、保有方針です。
私は3,900株保有しており、
年間配当金150円(2018年期)の場合、
税引前585,000円の配当金が手に入ります。
税引き後は約470,000円です。
株価下落で資産価値が減るというリスクを負うことで、毎年50万円近い配当金が入るので、安定した収入源となりますね。
高配当・連続増配株は、配当金を再投資していくことで、大きな収入源となっていきます。
本記事では、高配当株の代表格である『日本たばこ産業』について、まとめています。
日本たばこ産業の配当金推移
2018年期の増配で、15年連続で配当金を増やしています。
1株150円ですので、100株(単元株)保有で年間15,000円の配当金がもらえます。
税引前です。
配当金は、
- 株数を増やすか
- 保有株が増配するか
この2点しかありません。
増配する銘柄は、もちろんのこと、事前には分かりません。
過去の増配履歴を踏まえて、配当金を増やしていく方針なのかを予測できます。
JTは、株主還元に積極的な企業ですね。
5%以上の高配当株であり、増配銘柄ですので、配当金を増やすスタートダッシュができます。
日本たばこ産業の増配率
毎年どのくらい配当金を増やしているか。
「増配率」の推移です。
2018年期は約7%増配予定。
このくらいの増配を続けてくれると株主としてかなり嬉しいですね。
給料は3%も増えませんが、配当を増やす企業はもっと上げてくれますからね。
配当性向
1株利益からどのくらい配当金に回しているのかを見るのに「配当性向」は重要な指標です。
配当性向が100%を超えている場合、利益以上に配当金を出しているので、いわゆる「タコ足配当」になり、配当金の持続性に疑義が出てきます。
減配のサインと言い換えてもいいかもしれません。
それでは、日本たばこ産業の配当性向を見ておきましょう。
株主還元を重視しているため、どんどん配当性向は上がってきています。
配当性向にはまだ余裕はありますが、増配率は下がってくるかもしれませんね。
売上や利益が上がっていけば、問題ないですが。
配当金の支払日
12月決算企業ですので、「6月」と「12月」の権利確定日に株主であれば、配当金を受け取ることができます。
- 6月権利確定日で保有 ⇒ 9月に入金
- 12月権利確定日で保有 ⇒ 翌3月に入金
日本たばこ産業の業績
売上高推移
たばこ事業がメイン事業です。
喫煙者人口の減少に伴い、どのたばこ会社も売上確保が厳しいです。
競合他社が新規で参入してこないのが強みですが。
業績は微妙に右肩下がりです。
国内たばこ事業は右肩下がりで、喫煙者の減少が厳しいですね。
海外たばこ会社の買収で、売上アップを図っていますが、海外も日本同様にたばこ人口が減少しています。
JTの世界シェア
JTは、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ、フィリップモリス・インターナショナルに次いで、世界第3位のたばこ会社です。
JTのホームページでは、フィリップモリスがナンバーワンになっていますが、レイノルズ・アメリカンを買収したブリティッシュ・アメリカン・タバコが現在は第1位です。
日本企業の中でも有数のグローバル企業です。
M&A(企業買収)巧者でもあるので、今後も潤沢なキャッシュフローを武器に、企業買収を続けていくと思います。
日本やロシアなど主要市場で、シェアナンバーワンの地位を誇っています。
強いブランド力がなければ、シェア獲得には至りません。
一度リピーターになってもらえれば、ほぼほぼ乗り換えられるリスクがないので、安定した収益につながりますね(たばこを吸ったことがないので、乗り換えないのは想像ですが)。
紙たばこ事業は右肩下がりですので、今後は加熱式たばこがどう寄与してくるか、ですね。
JTはプルームテックですが、フィリップモリス、ブリティッシュ・アメリカン・タバコも同様に加熱式煙草を出しており、激しいシェア争いをしています。
キャッシュフロー
売上や利益も大事ですが、「キャッシュ」を稼ぐ力を見るのをとても重視しています。
というのは、損益計算書と違い、現金の動きを見る「キャッシュフロー計算書」は会計的に操作しにくいからです。
買収費用が積み重なっているので、このところは、フリーキャッシュフローは若干のプラスという状態ですね。
とはいえ、営業キャッシュフローは、安定してプラスです。
とても良い企業です。
営業キャッシュフロー・マージン
営業キャッシュフローを売上高で割った営業キャッシュフロー・マージンも重視しています。
15%以上あれば、かなりのキャッシュ創出力がある企業です。
JTは、安定してキャッシュを稼げる企業ですね。
こういう企業は安心して保有できる銘柄です。
自己資本比率
自己資本比率は、安定して50%前後で推移しています。
強固な財務ですね。
自己資本比率は、業種にもよりますが、30%以上は欲しいところです。
日本たばこ産業の株主優待
株主優待も用意しています。
6月と12月の権利確定日の株主が優待をもらうことができます。
株数によって、もらえる優待が変わってきます。
優待率はアップしますが、年2回から1回に変更され、1年以上継続保有という縛りが出てきますね。
優待だけもらう短期保有では、優待をもらえなくなります。
株価推移
5年チャートです。
株価はかなり軟調ですが、その分、配当利回りは5%を超えています。
私は3,000円程度の平均取得単価なので、絶賛含み損です。
ただ、ほとんど気にすることなく、ホールド方針です。
日本たばこ産業は5,000株をめどに保有
2,800円割れの株価はかなりお買い得ではないかと思うくらいの水準です。
少しずつ買い増しをしています。
日本たばこ産業がポートフォリオに占める割合がかなり高くなっていますが、5,000株程度を目途に買い増ししていこうと思っています。
国内株のなかでも、安定した高配当・増配株のひとつです。
国内株では、こうした銘柄がなかなかないので、どうしてもJTを買ってしまいますが、ポートフォリオの観点からはバランスが悪いので、他の銘柄も物色してきます。
以上、日本たばこ産業(2914)に関する配当金情報でした。
ではでは。
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