株価指標で代表的なのは、PERやPBRだと思います。
PERが高くても、株価が2倍になれば、PERも半分になります。
成長株への投資を考える際には、PERを利益の成長率で除したPEGレシオ(ペグレシオ)という指標があります。
PEGレシオ=PER÷利益成長率(EPS成長率)
PEGレシオの投資判断
- 2倍以上であれば、割高。
- 1倍〜2倍未満であれば適正
- 1倍未満であれば、割安
- マイナスであれば、利益成長はマイナス
PEGレシオで気になる銘柄をピックアップしてみました。
PEGレシオで割安な銘柄
PEGレシオは、成長率を加味した分析に使える指標としてもいいんですが、成長率とは?というのが最大のネックですね。
過去の成長がこの先も続くかどうかはだれにもわからないからです。
この記事では、3期(予想含む)での成長率の平均値で、PEGレシオを算出しました。
PEGレシオ(EPS成長率)
まずは、EPS成長率を踏まえたPEGレシオです。
AWSの支援などを手掛けるサーバーワークス(4434)に注目してみると、PEGレシオは5.03となっていますね。
PEGレシオ(営業利益成長率)
続いて、営業利益成長率で算出。
AWSの支援などを手掛けるサーバーワークス(4434)に注目してみると、PEGレシオは0.73となっていますね。
割安となりました。
どの数値を用いるかでずいぶんと変わってきます。
PEGレシオ(売上高成長率)
最後に、売上高成長率です。
AWSの支援などを手掛けるサーバーワークス(4434)に注目してみると、PEGレシオは3.10となっていますね。
PEGレシオは参考にもなるが、あくまで目安に
PEGレシオは、その成長率を何を使うかでずいぶんと変わってきますね。
私は、EPSを重要視していますが、成長率を加味した場合、特別利益や損失も含まれたEPSよりも、営業利益増益率で見るほうが良いと感じています。
加えて、売上・営業利益・EPSの成長が続いていることも不可欠。
そして、その成長率は20%前後が好ましいと感じます。
高すぎる成長力は、それがこの先も続くというのは、なかなか難しいのではないでしょうか。
私は、(成長率は)20~25%の範囲が好ましいと思っている。
25%以上の会社については警戒を要する。
50%の会社も絶好調な産業には見受けられるが、
そのような会社がどうなるかは、もうあなたは充分想像がつくだろう。
引用:ピーター・リンチの株で勝つ
こうしてみると、先に挙げた銘柄のなかでは、次のような銘柄が気になり、実際に保有している銘柄もあります。
銘柄 | PEGレシオ | 営業利益率 | 営業利益増益率(3期平均) | 売上増益率(3期平均) | EPS増益率(3期平均) |
3244 サムティ | 0.34 | 17.5% | 20.6% | 19.2% | 22.8% |
3288 オープンハウス | 0.40 | 10.9% | 20.4% | 25.9% | 21.4% |
4348 インフォコム | 1.42 | 14.0% | 19.7% | 11.9% | 20.1% |
4686 ジャストシステム | 1.19 | 31.4% | 34.3% | 21.6% | 36.6% |
6532 ベイカレント・コンサルティング | 0.82 | 21.9% | 31.0% | 23.2% | 32.1% |
8111 ゴールドウイン | 0.50 | 15.5% | 58.4% | 16.8% | 50.0% |
ベイカレント・コンサルティングは、非常に注目していますが、この先はどうなるか。
PEGレシオは、参考になる指標ですが、絶対的な指標というのはなく、やはり、指標も踏まえ、定性的な部分、業績、相場を踏まえて投資することが重要だと感じます。
ではでは。
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